低金利時代が続く中、「銀行に預けてもお金が増えない」と感じている方が増えています。そんな中、高配当株は安定した「インカムゲイン（配当収入）」を得られる手段として、個人投資家から高い人気を集めています。
本記事では、高配当株とは何か、リスクや選び方、株主優待やNISAとの関係、そして2025年時点でおすすめの日本株5銘柄をご紹介します。
今回の記事はこんな方にオススメ
- 不労所得を得たい人
- どの高配当銘柄にしたら良いか悩んでいる人
目次
1. 高配当株とは？意味と魅力をやさしく解説
■ 配当金とは？
配当金とは、企業が得た利益の一部を株主に還元するお金のことです。保有株数に応じて定期的（年1回や年2回など）に受け取ることができます。
■ 高配当株とは？
一般的に配当利回りが3%以上の銘柄を「高配当株」と呼ぶことが多いです。特に、安定した収益基盤を持つ大企業などは、長期的に高配当を維持する傾向があります。
■ 配当利回りの計算方法
配当利回り（％）＝1株あたりの年間配当金÷株価×100配当利回り（％）＝ 1株あたりの年間配当金 ÷ 株価 × 100配当利回り（％）＝1株あたりの年間配当金÷株価×100
例えば、株価が2,000円で年間配当金が100円であれば、利回りは5％です。
■ 高配当株の魅力
- 定期的な現金収入が得られる
- 長期保有による複利効果
- 株価下落時のクッション効果（配当利回りが高くなることで下値が支えられやすい）
2. 高配当株のリスクと注意点
「高配当＝安全」と思われがちですが、注意すべきリスクもあります。
■ 減配・無配の可能性
業績が悪化すると、配当金が減らされたりゼロ（無配）になることもあります。安定して配当を出し続けている企業かどうかを確認することが大切です。
■ 業種リスク
高配当銘柄は金融・電力・インフラ・通信などに集中しがちで、業界全体の変動に左右されやすい傾向があります。
■ 株価下落リスク
高配当でも株価が大きく下落すればトータルリターンはマイナスになることがあります。特に高利回りすぎる銘柄は「落とし穴」の可能性もあるので注意しましょう。
3. 高配当株と株主優待の関係性
日本の個人投資家に人気の「株主優待」。実は、高配当株と株主優待が両立する銘柄も存在します。
■ ダブルの魅力
例えば「オリックス（8591）」や「KDDI（9433）」は、高配当かつ株主優待も実施している代表的な銘柄です。
■ 優待廃止のトレンドに注意
近年、優待制度を廃止する企業が増加しています。高配当株として投資する場合は、配当利回りに重きを置くのが基本です。
4. 高配当株の選び方【初心者でも使える5つの基準】
① 配当利回りが3%以上あるか？
目安として3％以上であれば高配当株と判断できますが、「高すぎる利回り（6～8％以上）」には注意が必要です。
② 配当性向が高すぎないか？
配当性向が50〜70％程度であれば健全とされます。100％を超えるようだと将来の減配リスクが高まります。
③ 過去の配当実績は安定しているか？
5〜10年スパンで減配していない企業を選ぶことで安定感を重視できます。
④ 業績が右肩上がり or 安定しているか？
売上・営業利益・最終利益の安定成長が配当維持の裏付けになります。
⑤ 自己資本比率が高いか？
財務健全性も重要です。自己資本比率が40％以上あると安心材料になります。
5. 【2025年版】おすすめの高配当株5選（日本株）
※2025年7月時点のデータを参考にしています。
■ ① 三菱HCキャピタル（8593）
- 配当利回り：約4.5%
- 特徴：総合リース大手。毎年のように増配を継続。
- 初心者向け：安定感抜群、NISAでも人気。
■ ② KDDI（9433）
- 配当利回り：約3.6%
- 特徴：通信インフラを支える堅実企業。株主優待あり。
- 初心者向け：日常に身近で安心感あり。
■ ③ 日本たばこ産業（JT／2914）
- 配当利回り：約6.0%
- 特徴：世界中でタバコ事業を展開。安定した収益。
- 初心者向け：配当重視派に根強い人気。
■ ④ 住友商事（8053）
- 配当利回り：約4.8%
- 特徴：総合商社の中でも堅実経営。増配傾向。
- 中上級者向け：資源価格と連動性あり。
■ ⑤ 沖縄セルラー電話（9436）
- 配当利回り：約3.8%
- 特徴：KDDIの子会社。高収益・高配当。
- 初心者向け：地方通信でも安定収益。
6. 高配当株とNISAの相性とは？
■ 非課税で配当金を受け取れる！
NISA口座で購入すれば、配当金も売却益も非課税になります。長期で保有する高配当株とは非常に相性が良いです。
■ 新NISAのポイント（2024年以降）
- つみたて投資枠と成長投資枠の併用が可能
- 高配当株は「成長投資枠」での購入が基本
NISAの年間上限（成長投資枠240万円）をどう使うかで、配当収入を最大化する戦略が可能です。
7. よくある質問（Q&A）
Q1：初心者でも高配当株は買えますか？
A.はい、ネット証券口座を開設すれば数万円から購入できます。少額から始めて、徐々に慣れていくのが安心です。
Q2：どれくらいの利回りが理想？
A.3～5％が目安です。高すぎる利回りは将来の減配リスクもあるため、適度な水準を選びましょう。
Q3：配当金はいつもらえる？
A.企業によって年1回や年2回など異なります。権利確定日を確認し、権利付き最終日までに保有することが必要です。
Q4：途中で売却しても配当金はもらえる？
A.権利確定日まで保有していれば、売却後でも配当金はもらえます。
8. まとめ 高配当株は“資産を育てる”一歩。まずは一銘柄から始めよう
高配当株は、定期的な配当収入を得ながら、資産を安定的に増やしていける投資手法です。特に、NISAと組み合わせれば、非課税で効率よく資産形成が可能です。
ただし、リスクをしっかり理解し、銘柄選定は慎重に行う必要があります。最初は少額から始め、自分に合ったポートフォリオを作っていくことが成功のカギです。