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DEXとCEXの違いを初心者向けに解説【仮想通貨取引所のメリット・デメリットと将来性】

仮想通貨取引を始めると必ず出てくるのが「中央集権型取引所(CEX)」「分散型取引所(DEX)」という2つの選択肢です。

CEXは初心者でも使いやすく、法定通貨との取引に対応する一方、ハッキングや破綻リスクを抱えています。DEXは自己資産を管理でき透明性が高いですが、操作の難しさや詐欺トークンの危険性も無視できません。

本記事では、CEXとDEXの仕組みや特徴、メリット・デメリット、実際の事例や将来性を徹底解説し取引所選びのポイントを紹介します。

今回の記事はこんな方にオススメ

  • 仮想通貨を始めようと思っている人
  • 取引所選びで迷っている人

 

1. 中央集権型取引所(CEX)とは

CEX(Centralized Exchange)は、企業や組織が運営する仮想通貨取引所のことを指します。ユーザーは口座を開設し、取引所に資金を預けて売買を行います。

 

▶主なCEXの例

・Binance(バイナンス):世界最大級の取引所で、数百種類以上の銘柄を取り扱う

・Coinbase(コインベース)米国最大の上場取引所で、初心者に人気

・bitFlyer・Coincheck(日本):金融庁に認可された国内大手取引所

 

▶CEXの特徴

・法定通貨との連携が可能(円やドルで入金できる)

・サポート体制が整っており、初心者でも利用しやすい

・流動性が高く、注文が約定しやすい

・資産を取引所に預けるため「第三者に管理を委ねる」形になる

 

2. CEXのメリット・デメリット

▶CEXのメリット

①初心者にやさしいUIとサポート体制

CEXはアプリやWebサイトが直感的に操作できるよう設計されており、株式やFXの取引アプリに近いデザインが採用されています。

また、チャットや電話でのサポートを提供する取引所もあり、仮想通貨初心者でも安心して利用できます。

 

②高い流動性と豊富な銘柄数

BinanceやCoinbaseのような大手CEXでは取引量が膨大で、注文が即座に成立します。大口投資家やデイトレーダーにとっては、流動性の高さは大きなメリットです。

また、上場基準をクリアした銘柄が多いため、一定の安全性が担保されています。

 

③法定通貨との入出金が可能

bitFlyerやCoincheckでは日本円を銀行振込やクレジットカードで入金でき、出金もスムーズに行えます。これにより、仮想通貨と現金の行き来が容易になり、投資初心者でも参入しやすくなっています。

 

④セキュリティ対策の進化

近年のCEXは2段階認証やコールドウォレットによる資産保管を標準化しており、2010年代前半のような脆弱さは改善されています。規制当局の監査を受ける取引所も増えており、信頼性は向上しています。

 

▶CEXのデメリット

①ハッキング・破綻リスク

取引所に資産を預けるため、取引所自体が狙われた場合、利用者の資産が失われる可能性があります。Mt.Gox事件やFTXの破綻はその典型で、多くの投資家が資産を失いました。

 

②出金制限や凍結の可能性

規制強化や不正検知の影響で、利用者が突然出金できなくなる事例があります。特に海外取引所では、国際規制の変化に伴い急な制限がかかることがあります。

 

③規制リスク

各国の法律や規制の影響を強く受けるため、特定の国でのサービス停止や強制閉鎖のリスクがあります。2021年には中国が仮想通貨取引を禁止し、多くのCEXが撤退しました。

 

3. 分散型取引所(DEX)とは

DEX(Decentralized Exchange)は、ブロックチェーン上のスマートコントラクトによって自動的に取引を行う仕組みを持つ取引所です。管理者が存在せず、ユーザーはウォレットを接続して直接取引を行います。

 

▶主なDEXの例

・Uniswap(ユニスワップ):Ethereum上で動作する代表的DEX

・PancakeSwap(パンケーキスワップ):BNBチェーンを基盤としたDEX

・SushiSwap(スシスワップ):マルチチェーン対応のDEX

 

▶DEXの特徴

・取引所に資産を預ける必要がなく、自己管理が可能

・匿名性が高く、KYC(本人確認)が不要なケースが多い

・トークンの上場が自由で、新しい銘柄に早期投資できる

・ガス代(取引手数料)が高騰することがある

 

4. DEXのメリット・デメリット

▶DEXのメリット

①自己資産管理が可能

資産を取引所に預ける必要がなく、ウォレットで自己管理できます。これにより、取引所破綻のリスクを回避できます。

 

②誰でも利用可能で匿名性が高い

世界中どこからでもアクセス可能で、多くのDEXはKYC不要です。プライバシーを重視するユーザーには魅力的です。

 

③新規トークンへの早期投資

DEXは誰でもトークンを上場できるため、未上場の新興プロジェクトに投資するチャンスがあります。CEXに上場する前に購入できれば、大きな利益につながる可能性があります。

 

④透明性の高さ

スマートコントラクトで取引が自動実行されるため、不正操作が困難です。すべての取引履歴はブロックチェーン上に公開されており、監査可能です。

 

▶DEXのデメリット

①操作の難しさ

メタマスクなどのウォレットを接続し、ガス代を計算する必要があるため、初心者にはハードルが高いです。

 

②詐欺トークンの多さ

誰でもトークンを発行できるため、ラグプル(運営が資金を持ち逃げする詐欺)のリスクがあります。事前の調査(DYOR)が不可欠です。

 

③流動性不足

新興トークンでは買い手が少なく、売却したくても成立しないことがあります。これが「草コイン投資が難しい」と言われる理由の一つです。

 

④高額なガス代

イーサリアムネットワーク混雑時には、数千円以上のガス代が発生することもあり、小額投資では割高になります。

 

5. CEXとDEXの違い

CEXとDEXの特徴を紹介しましたが両者の違いを整理すると以下の通りです。

項目CEX(中央集権型)DEX(分散型)
管理主体取引所企業ブロックチェーン(スマートコントラクト)
資産管理取引所に預けるユーザーが自己管理
セキュリティハッキング・経営破綻リスクあり自己責任で安全性を確保
利便性初心者向け、UIが簡単操作が複雑、ウォレット接続が必要
流動性高い(特に大手CEX)銘柄によっては低い
手数料比較的低いガス代が変動し高額になることも
取引速度高速ネットワーク状況に依存
規制各国の法律に従う規制対象外が多い

 

利便性やセキュリティ、流動性など異なる点は多いので自分に合った取引所を選びましょう。

 

6. 投資スタイル別のおすすめ取引所

自分に合う取引所を選択するのが良いですが、なかなか決められない人も多いと思います。この章では自身の投資レベルごとにおすすめの取引所を紹介します。

 

初心者:CEXがおすすめ

例:bitFlyer、Coincheck

日本円で入出金ができ、UIがシンプル。本人確認がありセキュリティも比較的安心。まずはCEXで主要コイン(BTC、ETHなど)を取引するのが無難です。

 

中級者:CEX+DEXの併用

例:Binance+Uniswap

CEXで基軸通貨を購入し、DEXに送金して新興トークンを取引。分散投資が可能になります。特に中級者は、リスクを理解した上でDEXを活用するのが効果的です。

 

上級者:DEX中心の運用

例:Uniswap、PancakeSwap、Curve

高度なDeFi戦略(流動性提供、イールドファーミング、ステーキング)を駆使し、資産を効率的に増やすことが可能。ただしセキュリティや税務管理を自分で徹底する必要があります。

 

7. CEXとDEXの将来性

最後にCEXとDEXの将来性について記載します。

 

▶CEXの将来性

規制強化に伴い、透明性と安全性が求められます。大手CEXは監査を強化し、銀行並みの信頼性を目指しています。将来的には「証券取引所」に近い存在となる可能性があります。

 

▶DEXの将来性

DeFi市場の拡大とともにDEXの取引量も増加しています。特にレイヤー2(Arbitrum、Optimismなど)の普及によりガス代問題が解消されれば、DEXの利便性は飛躍的に向上します。

 

▶ハイブリッド取引所の登場

CEXとDEXの長所を組み合わせた「ハイブリッド型取引所」も登場しています。中央集権的な利便性と分散型の透明性を融合させたモデルで、今後主流になる可能性があります。

 

8. まとめ

CEXは初心者にとって利用しやすく安全性も高い一方で、管理リスクが存在します。DEXは自己管理が可能で自由度が高い反面、リスクと難易度が高めです。

結論としては、初心者はまずCEXからスタートし、経験を積んでからDEXを併用するのが最も現実的な選択肢です。

投資スタイルに応じて使い分けることで、安全かつ効率的に仮想通貨取引を行うことができるので、自分のレベルに合わせた最適な取引所を選んでいきましょう。

基氏

35歳|投資歴5年|主に株式投資を行っており不労所得を増やすために継続中|株式投資に関する情報を中心に発信していきます

基氏

35歳|投資歴5年|主に株式投資を行っており不労所得を増やすために継続中|株式投資に関する情報を中心に発信していきます

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